2013/04/30

[本]天然住宅から社会を変える30の方法

田中優氏相根昭典氏(建築家)の共著の本です。


田中優氏については、他の著書でも見かけた名前なので、気になって読んでみましたが、話が壮大なのに、だんだん賛同者が増えて形になっていっている!

すごいなぁ、きっとやり始めは小さくて根本的なことからスタートしていて・・・

山や林業、エネルギー、断熱、接着剤によるシックハウス、大工、ペレットストーブや木材乾燥過程の話、コミュニティーの話・・・

30にわたる住宅にまつわるいろんな話題が、わかりやすく書かれています。

改めて、たったひとつの建物が建つということが、社会に対してものすごく影響のあることなんだなぁと。

小手先のエネルギー問題、だけだと簡単にいかないような、それでも汗かいて社会、住宅にまつわるいろんな慣習を、いい方向に変えていこうという、たゆまない努力が行われていることに、感激。

理想論を理想論で終わらせないというのがまたすごくて、田中氏の周りにはそうゆう人がきっと集まってくるのではと思ったりしました。

たまたま手にとった本なのですが、他にもあったら読んでみたいとおもいます。

2013/04/20

[本]建築からのまちづくり

この本、結構入りやすかった本でした。
著者は、東京都の職員の方だそうです。

東京の都市計画に関することが、前半でまとまっています。
江戸~現在までの東京の変遷いろいろが書かれていて、私もその辺りが興味あるので、楽しんで読めました。


江戸から明治になった時も、既存の江戸の街があるわけで、明治維新で急速に都市整備がなされたわけではなかった、というのも、なるほどな感じ。

浄水場ができ、下水道がひかれ、道路がつくられ、大名屋敷が払い下げになり、上野公園ができて・・・

のらくらやってる間に、関東大震災が来て、せっかく造ったライトの帝国ホテルも完成したその日に被災したりなんかして。


鎖国を止めた後の、日本の西洋化?とされる動きも、とても独特だなぁと思いました。


ということで、都市がガラっと変わるタイミングって、やはり災害や戦災。

江戸の大火や、関東大震災、戦災などで、まちも人も焼失する。その後、再興する。


こんな流れはイメージがつくのですが、実は、東京オリンピックも都市整備のかなりな要因となっているというのが、改めて新たな発見でした。



災害、戦争などの焼失って、致し方ないところありますけど・・・

昭和38年のオリンピックで、東京は、水運を完全に捨てて陸運を選んだ。
それが、首都高速道路。

新宿だって、山手線がなければ、こんなに人がさばけないと思うのですよね。
みな、満員電車でひーひー言いながらの生活、ですけど。


ここまで大量の人を、毎日ほとんど遅れることなしに運び続けられるという鉄道網も、当たり前ではなくて、明治・大正の辺りの方たちが、苦労して線路引いてくれたからなんだなぁとか。



それで、再び東京オリンピック招致がさかんなんでしょうかね?
再整備する予算がたくさんおりるから?


私個人は、もう少し東京は衰退?というか、人が減っていった方がいいと思うのですが。

確かに、いろんな意味で刺激も情報も多いのが東京の魅力ですが、決して暮らしやすいわけでもなく。
このままでいいのかっていう。



今のオリンピック誘致をしてる方たちは、高度成長期に支えられてぐーーーんと成長した東京が忘れられないのかなぁとか。
それを再び!って感じなんでしょうね。

まぁ、そんなことを思いながら読みましたです。

2013/04/18

[本]都市計画法にまつわるいろいろ

こんな本を参考にさせてもらってました。 まずは、ぎょうせい出版の、よくわかる都市計画法。

まんまですけれども。
この本が、アタマ整理するのにかなり役立ちました。

やっぱり、建築基準法メインで仕事していると都市計画法ってとてもとっつきにくい。
構成がわかりずらいんですよね。

ただ、この本読みながら、全体の構成を意識しながら読んでみると、なるほどなるほど。


都市計画法第1条「目的」に書かれたことが、各章や各節のタイトル通りだったりして、なんだそんな構成になっとるやん、みたいな。
  1. 都市計画の内容
  2. 都市計画決定の手続き
  3. 都市計画制限
  4. 都市計画事業

こんな感じで。
基準法第48条以降で、◎◎地域とか◎◎区域とか、その手の名前の付いてるものについては、全部1の都市計画の内容ところに。

2013/04/05

[本]図解エコハウス


みかんぐみの竹内昌義氏と、ドイツでパッシブハウスを実践されてきた森みわ氏の共著、です。

ようやく手にとって読むことができました。


先日読んだ太陽光発電MAX住宅 は、太陽光パネル単発で、売電価格が落ちないうちにローンと組み合わせて返済&売電する!という仕組みを徹底追求したもの。
この努力もかなり強烈でしたが・・・


「図解エコハウス」は、世界に遅れをとっている日本のエコ住宅事情とか、いろんなエコ住宅の手法を比べているところがわかりやすかった。
見やすいように工夫されていることもひとつ。



次世代基準とか、低炭素の法律ができましたけど、それでもドイツに比べたら、まだまだ序の口なんですね。


お風呂好きな日本人が、電気でお風呂を沸かしていることは、既に犯罪に近い。
太陽熱は熱としてそのまま使う、電気に変換した方がいいものについては変換して使う、っていう意見に、めちゃくちゃ賛成しました。

理論的&数字が並ぶので、説得力ありまくり。


福島の状態がよろしくないにも関わらず、いまだにオール電化、電気自動車を蓄電池に見立てて、っていう方向に行っている日本なのですが・・・
うーん、ナニカガオカシイ!と思っていたのが解決しました。


この本で紹介されていた、エコハウスのウソ、という本も読んでみたいと思います!


日々勉強なり。